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「遂にチャクリ王朝、ラーマ9世逝く」16.10.14  [民族 文化]

 そうか遂にプミポン国王は逝去されたか、

御年88歳、近年体調を崩し、公務に出てくることは無くなったが。

戦後すぐの1946年即位し、70年に亘ってタイ王国に君臨してきた。

流石にこれ程長きにわたると国民の人気は薄れがちになり、

タイ名物のクーデターも国王の一言では収まらなくなってきた。

現王朝は1782年チヤクリ一世(ラーマ一世)がタイ王国を宣言し出来たものである。

1782年と云えば日本では徳川幕府全盛期、徳川第10代家治の時代である。

折から田沼意次か全盛を誇っていた時代。

日本の歴史から見れば大した歴史ではないが。

ただそのタイ第一代ラーマ一世が不吉な言葉を残している。

このラーマ王朝は第9代にして終わるだろう、と予言を残しているのだ。

その他第9代が現プミポン国王。西欧に学び帝王学を収めている。

さあこれからどうなるか見ものだが、

若かりし頃には日本製の四輪駆動車ランドクルーザーに乗り、

日本製のカメラを使って全国を走り回り撮影に没頭していたころもある。

その国王も今や88歳、遂にこの世を去る時が来た。

問題は後継問題である。

皇太子であるワチラリンコンアメリカ陸軍の士官学校を卒業し、

戦闘機をも操縦する根っからの軍人である。

私生活も派手で数々の女性と浮名を流し、王妃の外にも何人かの子供を成している。

その為世間の眉を顰めさせていると云う。

むしろ国民に人気があるのはシリントン王女の方。

若き頃から西欧を廻りその教養豊かな人柄は広く国民に知れ渡っている。

日本の皇室とも交流が深い。

果たしてこの後継者問題はすんなりと行くのだろうか。

タイ国民は昔中国から流れてきた一部の部族が独立したものとみられている。

此その為中国からの干渉が懸念される。

そうでなくとも経済的に進出したい中国。

プミポン国王の存在がそれを防いでいた。

とりあえずワチラリンコン皇太子が後継者になる予定にはなっている。

果たしてこの王位継承は上手くゆくのか、他国の事にこちらが口出しすることではない。

だが何よりも心配なのは中国の影響力である。

そうでなくともフィリピンがアメリカ離れし、中國に一段と傾斜している現在。

この機を逃すまいと一斉にタイ王国の取り込みに走るだろう。

何はともあれ国王はこの世を去った。

長年国王の病態を心配していた対国民。

もうタイ名物の軍隊によるクーデターを収める人間は居なくなった。

そして現在も軍事政権である。

少しでも目を離せば政治に割り穀で来る民衆。

その民衆を煽ったタクシン元首相、

余りの民衆迎合で国中を騒がせていたが、今だ国外追放の罪は解かれていない。

その妹が首相になり兄の帰国運動に力を入れたが、危険人物として今だ国外追放のままだ。

もし帰国させたならば又しても民衆を煽り、青い旗赤い旗を振り回し国民を煽りに煽るだろう。

それらを一言で治めていた前国王。

その重しは無くなった。民主主義では収まるまい。

軍部の政権はますます強固になって行くだろう。

それにしても民主主義なんて理想で収まる時代ではない。
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